007 ジェームズ・ボンドの腕時計 ROLEX

1.SABMARINER Ref.6536 ショーン・コネリーモデル

スクリーン内の歴代のジェームズ・ボンドは「ROLEX」(ロレックス)、「PULSAR」(パルサー)、「SEIKO」(セイコー)、「OMEGA」(オメガ)を使用してきた。

 

やはり、私や多くのボンドファンにとってROLEXこそボンドウォッチと言えるのではないか。

原作のボンドは地味な「ロレックス・オイスター・オートマチック」を愛用していた。

 

スクリーンのボンド映画が始まった頃には、既に防水性を重視した「サブマリーナ」が市販され、

Ref.6536(諸説あるが詳細は下記参照)がショーン・コネリーモデル、Ref.5513がロジャー・ムーアモデルとして有名となった。

 

「OMEGA」は素晴らしい時計であるが、映画内のセリフでブランドを言わせるなど宣伝が露骨過ぎてちょっと興ざめしてしまう。今後のボンドモデルも映画ごとにどんどん変わっていくため、コマーシャリズムに乗せられて購入するととんでもない出費になりかねない(笑)

ちなみにダニエル・クレイグはプライベートではロレックスの超愛好者というのはなんとも皮肉である。

 

オメガのシーマスターはスポーツイメージが強くプレミアムウォッチという感じではないので、やはり原作者イアン・フレミングもボンド・ウォッチとして認めたROLEXこそボンドの時計ではなかろうか。

007ジェームズ・ボンド JAMES BOND,ROLEX SUBMARINER 6538,ロレックス サブマリーナ
映画「ゴールドフィンガー」でのカットより
映画「サンダーボール作戦」のカットより
映画「サンダーボール作戦」のカットより

ショーン・コネリー モデルはRef.6538でも5508でもない!  徹底検証結果

数あるサブマリーナの中から、1950年代に流通し、ノンデイト&リューズガードなしという条件から、Ref.6538、6536、5508、5510のどれかがボンドモデルというのはほぼ間違いない。

 

一番のポイントは映画内の時計のアップのシーンで「OFFICIALLY CERTIFIED CHRONOMETER」の表記がないことだ。また「200m」の文字がかすかに見える。

 

つまり、クロノメーターではなく100m防水でもないということは、6538が先ず除外される
5508は「デカリューズ」が流通していないので、こちらの可能性もない

ここで、6536か5510に絞られるが、この2つは外見上の違いが殆どない。

 

決め手となるポイントは映画内の画像では「SUBMARINER」の文字と6時位置のインデックスがすごく近いことだ。色々調べた結果、Ref.6536にはこの距離が近いものが存在するモデルが確認できた。一方、Ref.5510はすぐ下の画像のように、文字とインデックスの距離が離れているものしか確認できなかった。Ref.5510は1965年頃までの2年間しか製造されなかった短命モデルであるので、確率的にも少ないと思われる。

 

Ref.6536は、6538の廉価版として1956年頃~1964年頃まで製造されたロングセラーモデルであり、タマ数も多い。よって、他のサイトや書籍での検証結果とは異なり、当サイトではショーン・コネリー モデルを Ref.6536 と結論付けた。この結論はかなりの確率で当たっていると思う。

 

 

ロレックスは製造ロットによって、印字や仕様が微妙に違うところがコレクター泣かせでもある。

 

「200m=660ft」の文字の左右がこの並びで

「SUBMARINER」の文字が下にくるのが真のボンド・モデルと言えよう。

 

そもそも海軍中佐の肩書きで知られているボンドが、当時は海軍の上級将校に支給されていたサブマリーナを着け、しかもバンドはNATOの仕様のナイロンとなると、スパイであることがバレバレである。

本当なら地味なオイスター・デイトあたりを着けるのであろうが、そこはご愛嬌か。

007ジェームズ・ボンド JAMES BOND,ROLEX SUBMARINER 6538,ロレックス サブマリーナ

映画内に出てくるサブマリーナ(型番は下記にて詳しく検証)は、何故か風防がボロボロの傷だらけだ。NATO海軍仕様のナイロンベルトも、20mm幅のサブマリーナに対して16mmのベルトが通されており、バネ棒が丸見えで不恰好だ。

 

ROLEX社が正式なスポンサーだったら、こんなことにはならないであろう。

映画でリアル感を出すために、傷だらけの時計を使うなんて話は聞いたことがない。

今でこそROLEX社はウィンブルドンを含めたテニス大会の公式スポンサーになったりしているが、プロモーションには規律の厳しいおカタい会社である。

 

「Dr.NO」は予算の少ないB級映画でのスタートであった。また、当時は粗野でスーツなど着た事がなかったショーン・コネリーを、寝るときもスーツを着させ、高級レストランに連れて行き、公私にわたってボンドに仕立てあげたのは、ブルジョア生活に慣れていたテレンス・ヤング監督であった事は有名だ。あくまで想像であるが、スタッフの誰か(もしかするとテレンス・ヤング??)の私物のサブマリーナを映画に使ったのではないかとも思える。

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1.SABMARINER Ref.5513 ロジャー・ムーアモデル

サブマリーナRef.5513は間違いなく名機だ。頑丈で美しく、高級感があり、どんなシーンでも似合う。現行モデルと比較してギラつき感がないため、正にスポーツモデルとして嫌味に見えない。

 

ノンデイトの5513はそのシンプルさと、ノン・クロノメーターであることからなんとか手が届きそうな価格で、1965年~1989年までの大ロングセラーとなった。

 

しかし、比較的流通量の多かった5513も近年ではかなり減ってきている。その中でも程度の良いロジャー・ムーアモデルとなるとかなり少なくなっており、現在では100万円超で取引されている。

 

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1973年「死ぬのは奴らだ」、1974年「黄金銃を持つ男」で、ロジャー・ムーアモデルのRef.5513が画面上でアップになる。特に「死ぬのは奴らだ」では、5513が弾の角度をも変える強力な磁力を持ち、ベゼルが回転してロープを切ることができるギミック・ウォッチとなっていた。

何故クローゼットのハンガーが全部飛んでこないのか?幼心に不思議に思った記憶がある(笑)

 

ロジャー・ムーアモデルのRef.5513なら現在でもかなり良い程度のものが入手可能だ。6538と違い、メンテナンスパーツもまだまだ豊富なので、日常使用でガンガン使えるであろう。

 

「死ぬのは奴らだ(Live and Let Die)」で ロジャー・ムーアが実際に着けていたロレックスのサブマリーナ 5513 は、スイス・ジュネーブで開催されたクリスティーズ(Christie"s)のオークションに出品され、18万フラン(約1500万円)で落札された。

 

同じモデルの購入をお考えの方は、以下を満たせばドンピシャのムーアモデルなので参考にして頂きたい。

 

・風防はドーム型のアクリルである(横から見ると丸く盛り上がっており平らではない)

・文字盤の白いドットマークに銀のフチがない

・「OYSTER PERPETUAL」」の下は何も書いていない(文字があったら5512である)

・「660ft=200m」が上、「SUBMARINER」が下 (逆のものが多い)

・「660ft」が左、「200m」が右 (逆のものが多い)

・文字盤下の文字が「SWISS-T<25」の順番(違うものがある)

 

5513を日本ロレックスでオーバホールすると、無条件でドーム型アクリル風防を強制的に廃棄処分されて、平らなガラス風防に替えられるので注意が必要だ。残してほしいと強く希望を出しても、防水性の問題とやらで一切聞き入れてくれない。5513の魅力はドーム型風防にあるといっても過言ではないが、外したパーツは絶対に返してくれないので、ボンドファンは日本ロレックスにオーバーホールや修理に出すことは止めた方が良い。

 

私は、オーバーホールは、購入した「新宿 BEST」さんでお世話になっているが、ここは要望を良くわかってくれるので安心だ。ついでに予備の純正ドーム風防も5,000円で入手した。

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これは私が1990年頃に、ボーナスで購入した5513である。

(左は1950年代の「RONSON」のオイルライター。原作のボンドはこのタイプを使用していた。)

 

当時はまだアンティークロレックスがブームとなっておらず、私は「新宿 BEST」さんで非常に程度の良いものを8万4千円!(今では考えられないが)で購入した。

VHSビデオで何度も時計のアップで一時停止させて、文字盤など同じ仕様のものに拘った。

その後、価値がどんどん上昇し、今では店頭価格が100万円以上となっている。

 

 

当時はまだ、店頭にはサブマリーナの原型の「ターノグラフ」や、リューズガード無しのサブマリーナ(型番は不明)が、普通に10万円台で店頭で売られていた。当時から知識があれば、6536をかなり安く入手できたのではないかと悔やまれる。

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ジョージ・レイゼンビーのサブマリーナも5513のようである
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ティモシー・ダルトンのサブマリーナも恐らく5513

 

 

 

 

ROLEX Pre-DAYTONA 6238 (女王陛下の007)

実はもう1本サブマリーナ以外のボンドモデルが存在する。

「女王陛下の007」で紋章院の人間「ヒラリー卿」としてブロフェルドの拠点に潜入した際に、ジョージ・レイゼンビーのボンドが着けていたものだ。さすがにスカートで正装するような紋章院の人間がサブマリーナをするのはおかいしい。

 

登場するのはデイトナの前身となった 『Ref6238』プレ-デイトナ クロノグラフ。
 正確にはまだデイトナの名称はついていないのだが、デイトナの前身となっていることには間違いない。デイトナとの違いタキメーターの目盛りがダイヤルに描かれており、インダイヤルが反転色でないのが大きな特徴である。

 

ボンドが機械室からロープウェイに脱出する際に、ロープウェイの巨大な歯車が止まるまでのインターバルを、6238のストップウォッチ機能で計測していたのがにくい演出であった。

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今でこそデイトナはロレックスの中でも最高峰のプレミアムウォッチだが、80年代頃までは全く不人気な時計であった。クロノグラフは特殊な人がするものであり、お洒落感覚で好んで買う人はあまりいなかった。

 

今から考えると信じられないが、私がサブマリーナRef.5513を購入する頃までは、手巻き・ノンデイトのデイトナは不人気で、リセール価格も低かった。

同じクロノグラフでも、オメガの「スピードマスター」、ブライトリングの「ナビタイマー」のほうが人気があった。

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